7月3日、例年より少し早く大賀ハスが咲き始めた日に一か月振りに田中先生ご指導のもと、定期練習を行いました。
コロナの影響を受け、コーラスのメンバーは少なくなりましたが、本日はフルメンバーが出席し、まるで大賀ハスの花が開花したのが、これからのサークルが、また改めて発展する予兆ではないかと感じています。
まずは、歌を歌うのが楽しいこと、そして笑顔で練習をしていれば、きっとまた会員が増えていくものと信じたいと思います。
ところで、本日の練習は、まず初めに発生練習を行いました。今までご指導頂いた内容に加え、特にあごの下と舌を緩めて、鼻から頭に声を共鳴させることが重要との話を頂き、皆明るい声で発生練習をしました。練習の最後には「Over the Rainbow」のメロディーをハミングで歌いながら自分の声を共鳴させる方法を学びました。
続いて、6月に習った「大地讃頌」、「心の瞳」、「見上げてごらん夜の星を」を一旦終了し、7月より新たな曲を挑戦することになりました。 この日は、「ふるさと」(作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 編曲:平吉毅州⇒ひらよし たけくに)をまず練習しました。3拍子の曲で、非常にリラックス効果があるように感じました。1914年(大正3年)に尋常小学唱歌だったとの事で、戦前の日本では軍歌などが行進曲として2拍子が多かった時代にこの3拍子の曲は、今でも長く愛され続けている名曲であると田中先生から歌う前にご説明をして頂きました。
100年程前の唱歌ですが、最初難しく上手く歌えませんでしたが、田中先生の指導のもと、男女混声合唱の良さですが、ハモることができた時の心地よさは、まだ発展途上かもしれませんが、格別でした。
最後に、もう一曲「群青」を練習しました。この曲は、福島県南相馬郡南相馬市立 小高中学校の平成24年度卒業生と音楽教諭小田美穂氏、作曲・編曲家の信長 貴富氏によって作られた楽曲ですが、東日本大震災では、津波により街が甚大な被害を受けた地域の学校であり、2年後の卒業式に作られ、それ以降代々卒業式に歌い受け継がれている合唱曲です。またその後全国にこの歌が広がったとの事です。
この歌もすばらしい曲で、2011年3月11日の東日本大震災は、早11年を過ぎても、尚記憶に残る大惨事で、故郷の被害と福島第一原発がメルトダウンを起こし、全員が住み慣れたふるさとを離れ避難せざるおえなくなって共に過ごした日々、離れて暮らす友への思いが書かれている詩で、歌うたびに何とも言えない感情が込み上げる歌です。
この歌は、コロナ前の2018年9月7日の当サークルの第1回定期演奏会の時にも歌った曲でありますが、忘れてしまったところも多く、最初は歌うのに苦労しましたが、その内、田中先生の指導もあり、だんだん思いだしてきて、終わりの頃には、何とか合唱と呼べる方向に近づけることができました。
やはり何度歌っても、感情が込み上げる良い歌だと思いました。映画の解説者、故水野晴朗氏の「あ~映画って本当に素晴らしいものですね」ではないですが、「あ~歌って本当に素晴らしいものですね」と
思わず口から出てしまう程、楽しい練習でした。
田中先生、前島先生、サークルの皆さんありがとうございました。今後とも継続して楽しく歌って行ければと願っています。よろしくお願い致します。
(大塚 裕次 2022.07.04)