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歌うことへの想い

新型コロナウィルスの世界規模での感染によるイベントなどの中止、自粛、延期が起きています。

私たち放送大学の学生は、学位記授与式の中止と大学は歌うプロジェクトが中止になりました。

また、合唱サークルでは今月の定期練習2回が中止となりました。

公共施設の休館、小中高の休校などもあります。

世の中の経済活動、文化活動、スポーツ交流など日に日に滞りつつあるよう感じられます。

また感染予防のためのマスクは品薄になり、本来一番必要とされる医療従事者さえも手に入らないと嘆いています。


さて世の中には何がおきているのでしょうか?

誰も、人の流れや経済、文化活動やスポーツ交流や子どもたちの健全な発達成長を止めたいとは考えてはいないでしょう。

でも、人は目の前に起きた出来事にとらわれる習性があります。マスクが手元にあっても在庫の不安からか早朝の店頭に列を作ります。デマだとわかっているのにトイレットペーパー購入の列に並びます。電車の中で咳をしただけで、緊急通報のため電車が止まります。

目の前におきたこと「現実」から目を背けずに対処するの大切です。ただし、その先のことまで含めて行動を考える必要はあるのではないでしょうか?

マスクがなければお医者さまは診察も治療もできません。重症の患者さんはどこに行けばいいのでしょうか?

また、デマとわかっていても品薄の商品購入の列に並べば本当に在庫はなくなってしまうでしょう。必要な人が買えなくて困ってしまうかもしれません。

以前私は、電車の中で咳き込む人に、周りの人がティッシュと飴を差し出しているのを見かけました。心暖まる瞬間です。

また、あまりに急な休校要請は子どもたちの集団感染を避けるためとはいえ、預け先のない親もたくさんいたと思います。そんななか親たちの不安解消のため地域によっては学童保育で臨時の受け入れをしています。

そうして、目の前の出来事だけにとらわれず自分たちが描く未来のためコツコツと歩み続ける。目標と目的のために私たちは行動することができるのです。

合唱サークルであれば、練習中止の残念さと引き換えに、この機会に今後のスケジュール調整や次回の練習に向けてブラッシュアップが出来るかもしれません。苦手な音取りや原曲を聞いてみることや暗譜の練習なども出来るかもしれません。また練習密度が濃くなる分、今後は定期演奏会に向けてさらに熱心に練習に向かい合えるでしょう。


この出来事から人は何を学べるのか?

どう乗り越えていくのか?

昨今の自然災害や新しいウィルスの発生などの問題は、私たちに人類に向けてどんな答えを出すのか?今この地球全体から問われているのではとそんな風に私は考えています。


まだまだ世の中は感染症に対応するだけで一杯です。そんななかでも、私たちにとって歌うことは生きることと同じように大切なひとときです。このひとときをまたいつものように味わえる日を1日も早くと願っています。